【インタビュー】
米軍の虐殺蛮行真相究明慶南道対策委の趙顕起委員長に聞く
米軍犯罪の究明は民族問題 「国際戦犯法廷」成功へ支援を
一九九九年九月、AP通信によって老斤里(ノグンリ)住民虐殺が発表された後、慶南地域でも類似した事件があったという事実が続いて暴露された。わたしが住んでいる咸安でも、虐殺事件の確認作業をした結果、実質的に老斤里事件よりもはるかに深刻な状態で、より多くの人命被害を受けたという事実が確認できた。
こうした活動のなかで、対策委員会の結成について論議があり、二〇〇〇年一月二十日、慶南道対策委員会を公式に出発させることに合意し、米軍民間人虐殺真相究明のための出発式を持った。出発と同時に、被害事例の把握など真相究明のための宣伝活動を展開してきた。調査活動を通して、より客観的な資料が必要であるとの認識から、事実の確認作業を推進した。その結果、五十年間埋められていた米軍の機密文書を通して、慶南地域二十余か所で誤爆ではなく米軍の意図的な爆撃があったとの事実を確認することができた。
そうして、慶南道民の陳情をもとに全道民を対象に署名運動を展開し、一次集約した署名簿とともに青瓦台と国会、各地方自治団体に慶南道対策委員会の名で陳情書を送った。また昨年三月、米大使館を公式訪問し、虐殺蛮行真相究明を要求する書簡を伝達した。その後、五月にその返信を受け取りにいったが、米大使館側はもう少し待ってくれという姿勢で終始した。このような活動のほかにも、各地域で五十年ぶりに初めて虐殺犠牲者のための慰霊祭を持った。
われわれの一年間の活動を整理してみると、老斤里をはじめ慶南道内で起こった類似した事件の暴露と、その内容に対する宣伝活動に力を注ぎながら、韓国や米国両政府に公式な対応を要求してきたことなどだ。
実は、わたし自身も遺族だ。韓国戦争の時、姉と祖母ら三人を失ったが、実際にはどのように亡くなったのか知らなかった。ところが対策委員会活動を通して、偶然にも今回、日本に一緒に来た黄桂一さんの銃撃された場所と時間が三人と同じであることがわかった。結局、三人は米軍の爆撃によって亡くなったのだ。
今回、日本に来て、大阪、名古屋、京都、東京などで開かれた集会で、最も訴えたかったことは、米軍の住民虐殺に対する真相究明をきちんと解決しなければならないということだ。この問題は個人の問題ではなく、われわれの民族問題だからだ。韓国戦争で、米国が避難民にどのようにしたのかを詳しく確認しなければならない。とくに、われわれの地に友邦として来た米軍が、五十年間、わが民族に何をしたのかということを、幅広く暴露しなければならない。人の命を軽く考えて無差別銃撃を加えたことは、当時も今も、これからも、あってはならないことだ。同じ民族として、この民族の痛みを治癒するために、在日同胞の皆さんも、ともに努力してくれることを願う。
在日同胞に会って感じたことは、米軍の住民虐殺真相究明と韓国の無責任な役割に対して、同じ民族としてどう対処していくべきかに対する共通認識が相当高いということを、確認することができた点だ。同じ民族の一人として、祖国にいる一人として感謝している。
六月二十三日から、ニューヨークで開かれる「コリア国際戦犯法廷」について言えば、五十年前に行われた住民虐殺など米軍犯罪に対して、米国の心臓部で真相究明と責任者の処罰のために、全民特委の名で民間人の国際法廷が設置されるということは、たいへん意義深いことだと思っている。この国際戦犯法廷はわれわれ遺族だけでなく、世界の良心勢力が志を一つにするものと思っている。この良心勢力が世界でできる役割の具体的な根拠を提供するという面から、われわれはたいへんな成果があるものと判断している。
われわれの要求は@真相究明A責任者の処罰B謝罪C補償の四つで、このような要求が貫徹されるまで、どのような努力も惜しまないだろう。
米国が、わが地で韓国戦争の時に犯した犯罪とともに、現在の駐韓米軍の性暴行などの犯罪に対しても、全世界的に暴露して、世界の良心の名で審判しなければならないだろう。 (李東洙記者)