民族時報 第1139号(08.07.01)


【参加記@】民族の憧れ金剛山/「統一は進行中」だ

    北部祖国での貴重な一週間

 白康喜(韓青三重県本部委員長)

 仕事や家族のことを考えると、北部祖国に一週間も滞在することは、あまりにもリスクが大きく、とても無理なことだと分かっていた。それでも心の奥底で代表団として参加することを決意したことは、統一運動にたずさわる人間として決して間違っていなかった。多くの先輩や仲間、そして最愛の家族に支えられたことで可能となった今回の祖国訪問。まずはこの場を借りて感謝の言葉を言わせていただきたい。カムサハムニダ(ありがとうございます)。

 人生初の北部祖国。そこには厳しい現実があり、ひいき目に見ても、ピョンヤンさえ厳しい状況に見えた。しかし、ピョンヤンの街や建物や人びとを見ると、だれかに頭を垂れ、つま先をなめるような行為をしてまでも、自らの腹を満たすようなことは考えていないという雰囲気を感じた。つまり、「民族」を捨ててまで何かをえようと考えていないように感じられたのだ。時同じくして南側ではBSE問題。南北の「民族」に対する考えを対比せざるをえなかった。

 そして、六・一五民族統一大会は金剛山で行なわれたが、これが非常に印象深かった。

 大会内容に関することはさておき、金剛山という統一の象徴的な場所が、わたしを興奮させた。わが民族が持つ悠久の歴史のなかに金剛山は存在し、いまもなお、わが民族のあこがれであり、愛する場所として存在している。そんなところに自分の身を置けたことが、本当にうれしかった。

 半世紀以上ものあいだ、外からつくられた分断の壁によって、わが民族のだれもが自由に行き来できなかったが、いまは金剛山観光事業が行なわれており、金剛山を登ろうと、そして北部祖国を見てみようと、南側から一日に約三千人が金剛山を訪ねていると聞いた。実際に南側から金剛山観光で訪れた三十台ほどのバスが、駐車場に連なっているのが見えた。まさに「統一は進行中」を象徴するひとつの姿だ。手を伸ばせばつかめるほどの距離に、統一が存在していたことに、とても興奮した。

 代表団の一員として北部祖国を訪れ、統一の最前線である六・一五民族統一大会に参加し、そして民族のあこがれである金剛山に登ることができた。あらためて自らの「民族」を全身に感じることができた。統一は、わが民族の自らの手で切り開くものであり、そのために「わが民族同士」という言葉なしに、統一を語れないことは、今回の大会に参加した同胞ならば、だれでも分かることだと思う。この思いをひとりでも多くの人に伝えていくことが、統一を前進させる大きな力となることを信じて、この貴重な一週間の経験を生かしていきたい。


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