民族時報 第1138号(08.06.15)


【インタビュー】

    学生協新会長の辛尚美氏に聞く

 ―在日韓国人学生協議会(学生協)に参加するきっかけは。

 =昨年の五月ごろ、ウェッブ・コミュニティから勧誘メッセージが来ました。会長が高校の先輩の金紗愛さんだということがわかって、参加することにしました。行ってみるととても楽しかったので、継続して参加するようになりました。

 ―会長を決心した動機は。

 =学生協でいろんな在日学生と出会えました。初対面でも「在日」という共通点のおかげですぐ親しくなれました。彼、彼女らは、日本学校でずっと日本式の「通名」使って生活してきたという子もいれば、朝鮮学校に通ってきて大学から初めて日本の学校に入ったという子もいます。同年代の在日同士でもいろんな人がいて、そういう違いを話し合えるのが、とても刺激的だったのです。

 仲間たちとたくさんの経験をして、いつしか学生協が自分の生活になくてはならない場所になっていました。わたしは学生協が大好きだし、もっと多くの在日学生に学生協を知ってほしい。ならば、自分が会長をやることで、いま以上に学生協を意義のある場にしていけたらいいなと思い、会長になる決心をしました。

 ―どんな活動をしていますか。

 =関東では、月二回の学習会と、誕生日会などのイベントを毎週交互に行っています。五月九日の新入生歓迎会後には、座談会と四・五月合同誕生日会、在日の日本渡航と形成史をテーマに学習会を行いました。関西でいまのところ月一回のイベントを中心に活動していますが、これから徐々に学習会も行っていく予定です。東海では会員数がまだ少ないので、勧誘活動を中心に行っている段階です。会員が集まり次第、どんどん活動していく予定です。

 ―会長としてやりがいを感じたこと、また困難は。

 =やりがいはやはり、在日学生同士の出会いの場を提供できるということです。わたし自身も、学生協でたくさんの仲間と出会うことができたので、こういった場はとても貴重だと思います。仲間たちとの関係を深め、学習会などを通じていろんなことをともに学び、成長していけたらいいなと思います。

 困難というと、活動予定を考えることです。毎週のことですし、みんなへの連絡もしなくてはなりません。ただ、わたしひとりでみんなを引っ張っているのではなくて、一緒に学生協を支えてくれる仲間がいるので、大きな不安というのはありません。むしろ、助け合いながら、今後の活動をよりおもしろいものにしていくのだと考えると、楽しみの方がずっと大きいです。

 ―韓統連、韓青、民主女性会との協力は。

 =韓統連と韓青の先輩とは月一回、執行委メンバーとともに会議をして助言と援助をしてもらっています。とくに韓青の先輩方とはサマーキャンプや統一マダンなどのイベントで支援してもらっています。民主女性会とは北側オリニ(子ども)栄養パン工場東京事業本部への参加など、相互に協力を深めています。

 ―今後の活動予定は。またやりたいと思っていることは。

 =六月のイベントとして、新大久保へ焼肉を食べに行く企画をしています。学習会では、ダブル、日本国籍取得、地方参政権問題などをとりあげたいと思います。みんなの意見をとり入れながら、学習会とイベントの内容を充実させていきたいです。

 また、韓国からの留学生、日本人の友だち、そしてわたしたち在日の三つの視点から意見を交換できたらおもしろいのではないかということで、近々座談会を開きたいと考えています。その他、映画鑑賞会、スポーツ大会、キャンプなどのイベント、民族性をはぐくむために祭祀(チェサ)の料理やしきたりを学んだり、民族楽器に触れたりと、とにかくできることは何でもやってみたいです。

 祖国と民族の統一問題も欠くことのできない課題だと思っています。六・一五共同宣言に基づく統一行事、統一マダンへの参加、学習会などに積極的にとり組みたいです。

 学生生活最後の一年を、本当に充実したものにしたいと思います。十八期学生協の会長として、精一杯頑張っていきます。


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