【寄稿】在日の和合を訴える/参与する主体として
南北交流事業をこの地で取り組む
金寿子(北側オリニ栄養パン工場事業東京本部長)
昨年10月「わが同胞ひとつに海外同胞歴史紀行」で韓国訪問中、智異山で交流した女性から謝罪の言葉を受けた。映画「ウリハッキョ(私たちの学校)」を見たというその女性は、在日同胞をこの映像をとおして身近に、具体的に知るようになり、自分たちが在日同胞の苦労を知ることなく長い間放置したことが申し訳ないと謝るのだった。私は「ウリハッキョ」が財政的に困難な中で継続して民族教育の場を保障していること、関係者の献身的な努力、多くの在日同胞の子どもたちが日本学校に通い、民族教育を受けていない現状を説明しながら、落涙した。思えば、出自を明らかにできず、人として生きていなかった若かった頃、民族との出会いを果たした後も、民族的であろうとすればするほど祖国から疎外される寂しさを感じた。しかし、今こうして謝る彼女たちの深い愛情が、私の心の琴線を揺さぶり、涙は止まらなかった。
韓国訪問中の最大の収穫は、国内女性たちと寝食をともにし、運動を担っている方々との交流が果たせたことだ。南北交流協力事業の推進・拡大が、朝鮮半島統一の大きな原動力になることが強調され、政府間の緊張状況に影響されない民間交流を具体的に展開することを目標にしているとのことだ。相互を尊重し、多様性を認め合うなど、交流主体の参与を拡大することが、統一運動を具体的に展開するうえで重要であるとも話された。統一運動の意義、原則及び運動事業が、旧態依然とした考え方を払拭し、新たな希望を抱かせる力を感じた。在日同胞が民団と総連に分かれて反目しあう時期にあっても、汎民族大会でピョンヤンを訪問し、北の祖国の人々と交流してきた私たちは、参与する主体としての役割を担うことができるはずだ。
私たちは、南北交流協力事業のひとつとして、北側オリニ(子どもたち)栄養パン工場事業を東京でも展開することになった。私たちはこの事業をつうじて、在日同胞社会の和合を訴えていくつもりだ。在日同胞の和合こそが、在日同胞を生かし、ひいては朝鮮半島の和解、共存・共栄へと結びつくことになると確信しているからだ。
近い将来みなさんとともに、京義線に乗ってピョンヤンのパン工場の見学に行きましょう。
私を生かす北側オリニ栄養パン工場事業を今後しっかり推進していきます。
北側オリニ栄養パン工場事業を継続して支援してくださるようお願い致します。

統一マダン生野でも呼びかけをしました(08.06.01)