民族時報 第1136号(08.05.15)


【トップ記事】BSE危険米国産牛肉輸入全面開放に反対/中高生から家族連れも/政府に合意撤回要求

    食の安全求め連日大集会

 牛海綿状脳症(BSE)の危険がある米国産牛肉の輸入全面開放が十五日に迫るなか、国民の食の安全と検疫主権を要求して約千五百の市民団体によって結成された「BSEの危険がある米国産牛肉の全面輸入開放に反対する国民対策会議」(BSE国民対策会議)が呼びかけて開催された九日の「BSE反対キャンドル文化祭」には、ソウルで約三万人、全国で合わせて九万人の市民が参加した。文化祭には政党、社会市民団体の会員らをはじめ、畜産農家や中高生らが多数参加、さらには幼い子どもたちを連れて家族単位での参加が日ごとに増加し、全国民的な運動へと急速に拡大している。BSE国民対策会議は、十四日に続いて十七日にも全国で一斉に「BSE反対文化祭」を開くことにしている。(関連記事は別項、三面)

 問題の発端は、李明博大統領の訪米期間中の先月十八日、韓米首脳会談への手土産として、これまで「骨なし」「生後三十か月以下」とした米国産牛肉輸入制限を段階的に撤廃する韓米合意を、国民への事前説明なしに電撃的に受け入れたため。

 韓昇洙首相は八日、「米国でBSEが発生したら、輸入を中断する」と安全対策を発表したが、十五日の全面輸入開放方針は変えないことを明らかにした。

 九日、午後七時三十分から始まった「BSEの危険性がある米国産牛肉の全面輸入開放に反対する首都圏市民キャンドル文化祭」はソウル市内の清渓広場で、アリランの合唱とウェーブではじまった。第一部の文化祭では、命の大切さを自覚するための五分間の沈黙に続いて、BSEの危険性を訴える集団パフォーマンスなど多彩な行事が行われた。第二部の自由発言では、制服姿の中学生や高校生、移住労働者、老人、運輸労働者らが次々とマイクを握って、替え歌や演説、パフォーマンスを通じてBSEの危険性がある米国産牛肉の全面輸入開放に反対を表明した。

 参加者らは文化祭の終わりに、片手にキャンドルを掲げ、もう一方の手に韓米合意の白紙化を意味する白いハンカチを結んで、「BSE牛肉反対、全面白紙化」とスローガンをあげ全面輸入開放に反対する強い意思を表明した。

 この日は、釜山、仁川、光州、大邱をはじめ全国各地で同趣旨の文化祭が行われた。

 BSE国民対策会議の朴ウォンソク共同状況室長は「政府の対策は市民をまったく納得させるものではなかった。交渉当事者が、市民よりも問題を理解していない」と指摘し、「BSE反対世論は一層拡散する」と述べた。

 米国産牛肉の輸入全面開放に反対する集会は今月二日を皮切りに、三日、六日、七日、十日、十四日と連続して全国各地で開かれ、ソウルでは連日一万人から二万人の市民が参加した。

 BSE国民対策会議は今後、十七日と二十二日に全国で一斉にキャンドル文化祭、二十二日には国会前で国民大会を開くことにしている。


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