民族時報 第1131号(08.03.01)


【主張】

    李明博大統領に望む

 李明博大統領の第十七代大統領就任を心から祝賀する。

 李大統領は就任演説で「南北統一は七千万国民の念願である。南北関係はいままでよりも、さらに発展しなければならない。理念のものさしではなく、実用のものさしで解決する。北が核を放棄し、開放の道を選ぶなら南北協力に新たな地平が開かれる。南北首脳がいつでも会い、胸襟を開き話さなければならない。その機会は開かれている」などと語った。李大統領が南北関係で目指すものを簡潔に表現するなら「実用のものさし」で南北関係をより発展させ、統一の基盤を固めるというものだ。われわれは実用という言葉を「実際の具体的な利益を重視する」(実利を追及する)と解釈しようと思う。

 南北関係において実利を重視するという李大統領の基本的視点は間違っていないし、むしろ当然だといえる。十・四共同宣言の第五項目に「南と北は民族経済の均衡的な発展と共同繁栄のため、経済協力を共利共栄と『有無相通』(一方にあって他方にないものは融通しあう)の原則で積極的に活性化し、持続的に拡大発展させていくことにした」とある。

 十・四共同宣言の精神は南北双方の実利にそって南北関係を強化することを目指しており、李大統領の「実用主義」と共通している。ところで南北双方の実利に反する最大の無駄は、敵対関係に起因するぼう大な軍事費である。敵対関係を解消し、相互の信頼関係を築いて軍事費を削減することは、南北にこのうえない実利をもたらす。十・四共同宣言の第三項目に「南と北は軍事的敵対関係を終息させ、朝鮮半島で緊張緩和と平和を保障するために、緊密に協力することにした」と明記されている。十・四共同宣言を履行することが南北双方にとてつもなく大きな実利となる。李大統領の南北が互いに尊重し合うという方向性も、十・四共同宣言の第二項目「南と北は思想と制度の違いを超越し、南北関係を相互尊重と信頼関係にしっかり転換させていくことにした」という内容と合致する。李大統領の目指すものと十・四共同宣言が目指すものとは共通している。

 すでに朝鮮半島の核問題解決のための六者協議で、北側は核廃棄の意志を表明している。李大統領には六者協議を順調に進行させ、十・四共同宣言を履行することを優先させてほしい。そのうえで大規模支援を実施できれば、南北関係は飛躍的に強化拡大する。これまで南北と国際社会で蓄積してきた貴重な成果と合意をふまえて、次のステップへと大胆に踏み出してほしい。南北関係がより発展すれば、韓国の経済環境が改善し、それは李大統領にとって最大の課題である経済活性化にも生かされるだろう。

 李大統領が北側の首脳といつでも会うと決意を語ったことを評価する。李大統領は米国や日本の首脳と会う以上の頻度で、同族であり統一のパートナーである北側の首脳と会い、虚心坦懐に南北の平和、統一について話し合い、合意することをわれわれは熱望する。

 その前提として最も重要なことは十・四共同宣言の履行であり、李大統領にこのことを切に求めたい。われわれは李明博大統領の南北、統一政策の成功を心から願い、そのための協力を惜しまないだろう。


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