民族時報 第1130号(08.02.15)


【記事1】朝米関係 今月26日にピョンヤンでNYフィルが初公演

    改善に向け詰めの段階へ

 北朝鮮(朝鮮民主主義人民共和国)の「核計画申告」と、米国の北朝鮮に対する「テロ支援国家指定解除」をめぐってこう着状態に陥っている六者協議の「(〇七年)十・三合意」の履行と、朝米関係の大転換が、動き出そうとしている。

 北朝鮮側の要請で一月三十一日からピョンヤンを訪問した米国務省のソン・キム朝鮮部長は三日、経由地の北京からワシントンに帰着した際、空港で記者団に対して「(北朝鮮側との協議で)着実な進展があった」と明らかにした。キム部長は今後の米朝協議の計画はまだ固まっていないとしながらも、「(申告問題を)できるだけ早く解決したい」と強調し、ライス米国務長官の韓国大統領就任式(二十五日)への出席と日中歴訪前にも打開を図りたいとの意欲を示した。

 ブッシュ大統領は一月二十八日の一般教書演説で、北朝鮮に関する言及をしなかった。これに関連して三十日付の朝日新聞は「六者協議への影響を考慮し、北朝鮮への刺激を意識的に避けた可能性は十分にある」と指摘、 国務省当局者の「対北朝鮮政策に変化がないため」との説明を紹介し、「ライス米国務長官が六者協議を通じた解決を強く支持、大統領も動きを見守る構えで、あえて触れなかった」と分析した。

 ブッシュ大統領は四日、議会に提出した〇九年度(〇八年十月―〇九年九月)の予算教書で、北朝鮮に対する経済支援を、核施設無能力化の見返りの重油提供などのため、前年度の約二倍の五千三百万ドル(約五十六億五千六百万円)を計上した。米国は今月中にも二度目の重油支援(五万四千トン)を実施する予定。昨年の豪雨被害への食糧支援も予定され、米政府当局者が訪朝して実施手順などを協議ずみだ。

 一方、北朝鮮の金正日国防委員長は一月三十日、訪朝した王家瑞・中国共産党対外連絡部長と会談し、六者協議の合意事項を履行するとの立場を明らかにした。中国の国営・新華社通信が報じた。金委員長は「現在の問題は一時的なもので、克服できる」との見解を示し、すべての合意事項を履行する北朝鮮の立場に変化はないと述べた。また、六者協議参加の各国が、「行動対行動」の原則に基づき約束を実行することが必要と指摘した。

 今月二十六日には、ニューヨークフィル(交響楽団)のピョンヤン公演が行われる。公演は韓国MBCを通じて国際生中継される。米側から北朝鮮を訪れる初の本格的文化交流となる同公演は、朝米関係の変化を示すものとして世界的な注目を集めることになりそうだ。


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