民族時報 第1126号(07.12.01)


【参加記2】

    見つめなおし、新たに

 金梨恵(韓統連東京本部会員)

 今回の済州島での研修会は、韓統連方針の二年計画のなかで、重要度の高い方針と位置づけ、心待ちにしていた事業でした。

 今回の研修会で、特に印象に残っていることが二つあります。

 ひとつは、なんといっても極寒の漢拏山登山です。初雪の降る漢拏山登山は、とても過酷なものでした。しかし、四・三民衆抗争で多くの島民たちが入山し、闘った歴史を思うと、当時の過酷な状況下での闘いをほんの少しだけ、追体験できたようです。

 韓青の冬期講習会の文化発表で四・三民衆抗争を題材に演劇をしたことや、現代史学習会でこの闘いに触れたこともありましたが、実際のパルチザン闘争がいかに厳しく、よほどの決意がなければ決して続けられなかっただろうことを、登山を通して初めて感じることができたと思います。

 ふたつ目は、二日目夜の交流会です。

 「二年計画とは、わたしたちが在日同胞社会で名誉を回復すること」

 このことを参加者全員で改めて確認することができたと思います。四・三民衆抗争同様、在日同胞社会においても、日本の植民地支配から始まり祖国の分断へと続く近現代史のなかで、決して少なくない数々の受難がありました。在日同胞にとっての祖国統一は、単なる愛国心ではなく、わたしたち自身の主体的な闘争であること、この世界のどこに住む同胞であっても、朝鮮民族の一員として、祖国の分断によって受けている苦痛と清算されていない過去を、ともに乗り越えていくことなのだと改めて思いました。金政夫議長が「在日同胞がボロ雑巾のように捨てられてたまるか」と力強くおっしゃっていたその一言が、いまもわたしの胸に深く刻みこまれています。

 多くの同胞がそこから渡ってきたという経緯があり、歴史的にもわたしたちと非常に深くつながっている済州島で、「白頭山から漢拏山まで祖国はひとつ」とのスローガンを達成し、わたしたちの活動の意味を見つめなおし、決意を新たにできた研修会でした。


[HOME] [MENU] [バックナンバー]