民族時報 第1123号(07.10.15)


【各界人士の声】南北首脳会談支持・歓迎 韓日各界人士の声

    「冷戦の孤島」から抜け出せ

 磯貝治良(作家、文芸評論家)

 

 朝鮮半島では金大中・金正日会談以降、ダイナミックに和解と統一への道筋が描かれてきた。盧武鉉大統領らが軍事分界線を徒歩で越えた情景は、その七年間を見事に表現していた。共同宣言も統一に向けた基盤作りとして、いっそう具体性を加えた。NPO法人三千里鐡道にかかわる者として、京義線の貨物列車運行と北京オリンピックへの合同列車が約束されたこともうれしい。到達点までにはまだいくつものハードルを越えなければならないだろう。しかし、今回の南北頂上会談は間違いなく画期となった。和解と統一のために試みられるプロセスそのものが、「只今、統一中」なのだ。

 ひるがえって、この国日本の今は危機的状況にある。朝鮮半島の分断は植民地支配に起因し、戦後一貫して分断固定化に加担してきた日本政府の責任は大きい。その政府と野合してきた国民も責任を免れない。朝鮮半島の統一が達成されなくては、日本人は枕を高くして眠れないはずなのだ。統一のために何ができるか、何をするか、その課題こそ日本人の戦後責任のはずだ。

 東アジアがドラスティックに平和の共同体を模索しているいま、この国だけが朝鮮半島の統一を嫌悪し、冷戦思考から抜け出せないでいる。支配される者の思考は支配者の思想に規定されるというから、私はこの国の在りようにノーと言いつづけたい。南北頂上会談を日本人にとっての大きな励ましにしなくてはならない。


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