民族時報 第1123号(07.10.15)


【各界人士の声】南北首脳会談支持・歓迎 韓日各界人士の声

    日本は会談の教訓学べ

 前田康博(大学教員、国際政治研究)

 

 盧武鉉大統領夫妻が朝鮮民族を隔てる軍事境界線を徒歩で越えた光景は、七年前の金大中・金正日南北首脳の熱い握手を超える感動的なものだった。

 この瞬間、米国の朝鮮半島分断固定化戦略は崩れ去った。苦虫をかむブッシュ大統領の表情が想像できるだろう。

 今回、盧武鉉・金正日両首脳は、朝鮮半島の平和について、具体的に朝鮮戦争の終結のロードマップを提示した。具体的な緊張緩和策も注目される。

 何よりも盧大統領が持論としていた民族共同と繁栄の考えがすべて声明に盛り込まれたことは、金正日国防委員長に全面的に受け入れられたことを意味する。

 韓国民は金大中前大統領に続いて盧武鉉大統領に「融和と対話」政策の継承を託した。

 年末に行われる韓国大統領選は五年前、十年前にもまして重要であり、朝鮮統一を強力に進める民族指導者の出現が待たれる。

 対話路線を捨て、圧力一辺倒に賭けた小泉・安倍政権は泡のごとく消え去った。だが、緊張激化と武力衝突のリスクを生んだ経済制裁の愚行は続いている。

 福田新政権は南北首脳会談が切り開いた東アジアの新しい平和の展望からどのような教訓を学び取ったか。

 南北朝鮮との全面的な対話なくして、日本社会の真の安定も繁栄ももたらされないことを知るべきだろう。


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