民族時報 第1123号(07.10.15)


【各界人士の声】南北首脳会談支持・歓迎 韓日各界人士の声

    朝鮮半島の夜明け

  高史明(作家)

 

 韓国の盧武鉉大統領が、朝鮮半島を南北に分断している三十八度線を歩いて超えた。前金大中大統領が、空から三十八度線を越えてピョンヤン空港に降り立ったのは、二〇〇〇年六月のことである。盧武鉉大統領の訪朝は、それから七年目のことになる。盧武鉉大統領は、そのさい「平和のメッセージ」を発表していた。「私の歩みが禁断の壁を崩して、これまでの多くの苦痛を超え、平和と繁栄の道につながる契機になるよう求めます」と。

 厳しい七年の空白であった。なんという七年!思えばしかし、朝鮮半島に生きる人々が、その心身に堪えてきた戦前・戦後の酷寒は、人類の歴史の二十世紀全体の地獄だったと見てよいのである。

 休戦状態の三十八度線の鉄線が、深く大きく砕かれるとき、現代世界の危機的状況もまた、根っこから氷解してゆくであろう。朝鮮半島はまさに東アジアの扇の要に位置して、アジア全体の地獄に堪えたのである。いや、二十一世紀の世界の地獄を見るなら、世界の重みを背負ってきていると言っていい。にもかかわらず、いま朝鮮半島の全域に生きる人々は、その世界の酷寒に堪えて一歩一歩厚い氷を溶解させているのである。

 盧武鉉大統領の訪朝と、金総書記の笑顔の出迎えに深い心からの感謝を覚えた。深く合掌した。


[HOME] [MENU] [バックナンバー]