【主張】
南北首脳会談に期待する
全同胞の歓迎と成功への熱い期待のなか、第二回南北首脳会談がピョンヤンで開かれる。米国の対北政策の転換と朝鮮半島の核問題の平和的解決の動きなど、朝鮮半島情勢の発展的な変化のなかで開かれる南北首脳会談であるため、私たちがかける期待は限りなく大きい。ましてや、祖国の分断がそのまま反映している在日同胞社会にとって、首脳会談にかける期待は大きくならざるをえない。
二〇〇〇年の六・一五共同宣言発表から七年の間、南北関係は飛躍的に発展した。祖国の平和統一を願う全同胞の崇高な意思に沿って宣布された共同宣言は、祖国統一を願う南北の強固な意志と努力によって、その履行がたゆまなく実践されてきた。京義線と東海線の連結でレールが敷かれ、民族経済の均衡的発展のための努力は、開城公団事業でその成果がはっきりと表れている。また離散家族の再会と、社会や文化分野での協力と交流、民間交流は、七年前には想像もできないほど発展した。
今回の首脳会談に先駆けて南北は、六・一五共同宣言とわが民族同士の精神を土台に、南北関係をより高い段階に拡大、発展させ、朝鮮半島の平和と民族の共同繁栄、祖国統一の新たな局面を開いていくことに合意した。朝鮮半島の平和と民族の共同繁栄、祖国統一が、わが同胞の共感帯として形成されていることを反映しているといえるだろう。
今回の首脳会談では、第一に朝鮮半島の平和定着のための深い論議が行われなければならないだろう。情勢は、北に対するテロ支援国の指定解除と核問題の平和的解決と、朝米関係が敵対関係から関係正常化へと好転している。これにあわせて南北対話の障害になっている韓米軍事演習など、相手を敵とする軍事演習の中止と、南北間の軍事的信頼構築のための問題が論議されなければならないだろう。具体的には、軍事衝突の火種となっている西海の北方限界線(NLL)問題を賢明に解決する方策が論議され、朝鮮半島の平和定着問題を主体的に解決しなければならないだろう。祖国統一を早めるためにも、南北間の軍事緊張を解消する問題は至急の課題だ。今回の首脳会談に国防部長官が随行し、朝鮮半島の平和定着の実質的保障のための軍事的信頼構築と関連して補佐するとされている。よい成果を期待する。
第二に、民族共同の繁栄問題だ。共同繁栄のためには、南北経済協力交流の飛躍的発展と、京義線と東海線の開通、離散家族問題の解決、民間交流の拡大が進展しなければならない。盧武鉉大統領は、陸路を使って首脳会談に臨むといわれている。南北の民衆が自由に往来できるよう、韓国政府は協力と交流の障害であるだけでなく、全同胞の統一意思が反映された六・一五共同宣言に背く国家保安法を、一日も早く撤廃しなければならない。
第三に、祖国統一問題だ。六・一五共同宣言の第二項では、南側の連合制案と北側のゆるやかな段階での連邦制案の共通性を認め、この方向で統一を志向していくとしている。しかし、六・一五共同宣言発表後、経済協力と交流などは一定の発展を見せたが、第二項と関連しては足踏み状態だ。今回の会談では祖国統一に向けた具体的な方途が論議され、全同胞に喜びと希望を与えるよう願ってやまない。
第二回南北首脳会談が大きな成果を得て、分断の桎梏(しっこく)と民族差別の中で苦労してきた私たち在日同胞にも、希望と喜びを抱かせてくれることを願ってやまない。