【論説】第2回南北首脳会談に冷水/米国にへつらう姿勢が露わ
軽挙妄動の李候補、資質問う声高まる
大統領選挙を前に、与党と民主労働党の大統領候補の予備選挙(党内選)がしれつになっている。そうしたなか、党内選でハンナラ党の大統領候補となった李明博氏の大統領選挙と関連した軽挙妄動が国民を憤怒させている。
和解勢力を親北と罵倒
李氏は、汝矣島のハンナラ党舎でバシュボウ駐韓米大使と会ったが、その席で、強大国の大使にへつらう卑屈な事大主義的姿勢と理念論争で、冷戦守旧勢力の本性をあらわした。彼の発言を並べてみよう。彼は「今回の選挙は親北左派と保守右派の対決なので重要だ」「与党は民族共助という側面から南北を重要視するが、われわれは伝統的友好国との国際協力も重視する」「南北首脳会談が大統領選挙に影響を与えようとしている意図も含まれていることを否定できない」「双方が核問題を解決しないまま平和協定を結んではならない」「北の核が無くなってこそ経済協力も行うことができる」「首脳会談が核を除去する問題に助けにならず、むしろ核を既成事実として認める方向に行ってはならない」「韓国は、今回誰が大統領になるのか、記者たちの前で率直に聞いてみよう」と述べた。バシュボウ大使が「進歩陣営でも党内選が行われるので、深い関心もって見守るという程度にしておこう」と発言したのに対し、李氏は「私が教えてあげよう。ハンナラ党が勝つ」と語った。
大統領候補としての資質を疑わざるをえない発言だ。
第一に、大統領候補として国民の和合を模索すべきはずなのに、彼は与党と南北和解協力を願う国民は親北左派だとし、むしろ国民の分裂をあおっている。
第二に、全国民が歓迎し期待している第二回南北首脳会談を台なしにしようとする発言だ。今回の首脳会談は、世論調査で国民の七〇%以上が支持している。首脳会談は「六・一五共同宣言とわが民族同士の精神を土台に」南北関係をより高い段階に拡大、発展させることに目的があり、「朝鮮半島の平和と民族共同の繁栄、祖国統一の新たな局面を切り開くため」に開かれる歴史的な首脳会談だ。ところが、南北が合意した首脳会談を「大統領選挙に影響を与える」といってばとうするのは、首脳会談の意味をおとしめ、和合の雰囲気に冷や水を浴びせるための意図的な発言といわざるをえない。
第三に、核問題は六者協議の共同声明に基づく二・一三合意履行の第二段階に入った状況だ。また、テロ支援国家指定解除と平和協定の問題が論じられるなど、朝米関係も順調に進展している。にもかかわらず、「核問題をそのままにして平和協定を結んではならない」という彼の発言は、朝鮮半島の平和体制に反対しているという印象しか与えない。
このような彼の発言に対する集中非難に、李氏は「進歩と保守を超えて実用的に対応する(八・三〇、ハンナラ党研修会)」と語った。これに対して同党の極右の金容甲議員から「相手と状況にあわせてその都度違う意見を言うのは、政治指導者として哲学がない」という手厳しい批判を受けた。
土地投機、株価ねつ造疑惑
国会は、九月二日から十一月十七日(暫定)まで第十七代定期国会の議事日程に入る。大統合民主新党は、国会で李氏の政策と道徳性、不正疑惑など徹底した検証を決めている。@李氏の公約の朝鮮半島大運河の妥当性など政策検証A道谷洞の土地借名疑惑BBBK投資詐欺事件関与疑惑Cソウル市長在任時の不正疑惑などが、国会の建設交通委員会などの関連常任委員会で争点になると思われる。李氏に対する疑惑はこれ以外にも、偽装転入、選挙法違反前科など、社会の法秩序と経済秩序に徹底して違反するものがある。
李氏は全国各地に膨大な規模の土地を所有しているが、そのうち、道谷洞の土地は彼の実兄の李サンウン氏の所有になっている。ハンナラ党内の候補検証では「無事通過」した。しかし検察は、調査結果を発表(八・一三)、「李サンウン氏の所有ではなく、第三者の借名財産と思われる」と発表、疑惑を指摘している。世論調査(ハンギョレ・リサーチプレス)でも「道谷洞の土地の所有者は李明博ハンナラ党候補だと思う」が六二・〇%、「事実ではないだろう」が二四・六%となっている。
道谷洞の土地問題は、検察が捜査を再開する可能性があり、大統領選挙の直前に開かれる定期国会の国政監査で集中的に扱われ、事実として明らかになった場合、李氏には致命傷となるだろう。
今は、朝鮮半島の平和と民族共同の繁栄、祖国統一の新たな局面が開かれる重要な時期だ。十二月の大統領選では、こうした民族の課題を忠実に遂行していく清廉で尊敬される指導者を韓国大統領に選出するため、全力で努力しなければならないだろう。
(金明姫記者)