【資料】
アジア連帯会議南北海外同胞共同声明
かつて日本帝国主義は、わが民族に癒(い)やすことのできない傷と痛みを残した。
日本帝国主義は侵略戦争遂行のために、朝鮮の物的資源を根こそぎ略奪していき、徴用、徴兵、性的奴隷としてわれわれの祖父母、両親、兄弟姉妹を侵略の戦場と苦役の現場へと拉致していき、戦争が終わった後には戦場にそのまま投げ捨て、集団的に虐殺し、関連する軍文書を組織的に焼却、破棄して犯罪を隠ぺいした。
それにもかかわらず、日本政府は、日本帝国主義の敗亡後、彼らが敢行した途方もない反倫理的、反平和的犯罪をまったく反省せず、法的責任を履行しないだけでなく、むしろ侵略の歴史を美化して粉飾しながら戦犯を称揚して、二重の罪を犯している。
日本政府は、国際社会が人類歴史上に類例のない最も残酷な人権じゅうりん行為と認定している日本軍の性的奴隷犯罪を認定すらせず、首相から閣僚に至るまで強制動員を否認するなど、犯罪の本質をわい曲、隠ぺいして歴史を否定する行為を繰り返している。
また在日同胞に対する弾圧と迫害をより一層強化している。在日同胞は、日帝がわが民族に不法に強要した強制連行と収奪の直接的な被害者であり、その子孫だ。日本政府は在日朝鮮人に対する脅迫と暴言、暴行をこととする右翼勢力の蛮行を黙認、助長するだけでは足りず、いまや公権力を動員して、在日同胞に対する逮捕と強制捜査など非常事態と見まがう人権じゅうりん行為を強行している。
それだけではない。
日本は未来の主役である青少年に、日本帝国主義が過去にアジアと太平洋地域の民衆にどのような苦痛を与えたかをまったく教育しないばかりか、むしろ教育を通じて軍国主義的国家観を確立しようとしており、首相をはじめとする政治家が靖国神社参拝を強行し、過去の侵略戦争を口をきわめて美化、称賛しながら、軍国主義復活を積極的に推進している。
特に平和憲法を破棄して軍隊の保有を明記し、軍事大国化を実現することで、アジア地域に再度戦争の火雲を広げようとしている。
わが民族に強要された日帝の軍事的占領の歴史を正しく清算することは南と北、海外民族全体の一致した意志であり、われわれは日本のこのような過去清算の回避、軍国主義復活策動を決して傍観しないだろう。
第八回日本軍「慰安婦」問題解決のためのアジア連帯会議に参加した南と北、海外の団体は、日帝支配下で行われたすべての犯罪の早急な解決のために、全民族的な連帯闘争をより一層強化していくことを厳粛に明らかにしながら、次のように強く要求する。
第一に、日本政府は朝鮮に対する侵略と略奪、徴用と徴兵、日本軍性的奴隷制度など、過去のわが民族に対する犯罪に関連する全資料を全面公開し、それに対する公式謝罪と賠償など法的責任を履行するための政治的・法的措置を至急に行え。
第二に、安倍首相と日本政府は、三月に発表した日本軍性的奴隷強制動員否認の立場をただちに撤回し、河野談話を継承、発展させるための調査法案を制定し、政府内に真相究明委員会を設置しろ。
第三に、日本政府は歴史わい曲、戦争犯罪に対する美化・称賛をただちにやめて、歴史教科書に日本軍「慰安婦」制度とすべての戦争犯罪、反倫理的犯罪を正しく記録し、再びこのような犯罪が起きないようにする措置を取れ。
第四に、日本政府は不当な対(北)朝鮮敵対視政策をただちに撤回し、在日同胞に対する民族差別、弾圧行為を中断して在日同胞の人権保護のための社会的、制度的措置をつくれ。
第五に、日本政府は自衛隊法改定と平和憲法改悪で軍国主義を復活させて、世界平和を脅かす行動をただちに中断しろ。
われわれはこれまでの日本の過去清算を要求する連帯闘争でなしとげた成果を土台に、日本政府から徹底した真相究明と公式謝罪、完全な賠償をかちとるまで、全民族的な団結を継続して強化し、世界の広範な女性および人権団体と堅く連帯して、より一層力強い闘争を展開していくだろう。
二〇〇七年五月二十一日
第八回日本軍「慰安婦」問題解決のためのアジア連帯会議
南北海外同胞参加者一同