【寄稿】4千人が直行便で北へ/統一の思いさらに強く
大成功のピョンヤン文化遺跡参観事業
金イギョン(ウリキョレハナテギ運動本部事務総長)
光復六十周年を記念して九月二十六日から十月十六日まで大規模な訪北事業が行われ、南から数千人規模の参観団がピョンヤンを訪問した。この事業の中心的役割を担ったウリキョレハナテギ運動本部の金イギョン事務総長が民族時報に寄せた文章を掲載する。
今回、ウリキョレハナテギ運動本部(キョレハナ)が光復六十周年を記念して行われたピョンヤン文化遺跡参観事業は、実に驚くべきスピードと規模で進められ、市民らはもちろん私たち自身もいまだその驚きを隠すことができない。九月十三日から十七日までのピョンヤン実務協議で初めてこの事業が提案され、三百十人乗りの大型飛行機が出発するまでわずか九日に過ぎなかった(そのうえ十八日から二十一日までは秋夕の連休で全国が休暇に入っていた)。その後、キョレハナは十月十六日まで十七回にわたって二百―三百人の参観団を、ほぼ毎日組織していった。組織は団体別、部門別、地域別に一糸乱れず進められ、総人員は約四千人になった。この事業の目玉はもちろん、大集団体操のアリラン公演の参観事業だ。キョレハナがこの事業をこのように迅速かつ大規模に組織できた根本要因も、「アリラン公演」を南の統一人士をはじめたくさんの人たちに見てもらいたいという情熱からだった。
アリラン公演を見た人たちの感想は、ひと言で「驚き」だった。その内容の政治的方向性に同意するかどうかは別にして、十万人が一つになって卓越した集団体操と舞踊、カードセクションを演出できるということが到底信じられないといった表情だった。南では、南北和解協力に同意しながらも北に対する認識は千差万別で、その大部分が北の力の実体に対する客観的評価の基準を持つことができていない。もちろん、今回のアリラン公演がそのすべてを解決してくれるわけではないが、南の人たちに初めて大規模に公開された北の力の実体をかいま見た衝撃。どんな社会でも問題や課題がない社会はない。そうした意味から北も例外ではない。しかし少なくとも、「北」が正しいか正しくないか、その内容に同意するかしないかの前に、極めて高い水準の一心団結を維持している社会だということを認識することは、今後の南北和解協力の民族的を流れを深め、広めていくうえでとても大きな影響を及ぼすだろう。多くの人たちがまるで夢のようにピョンヤンを訪問して夢のような公演を見て、夢のような一夜を過ごして南に帰ってきた。「決して忘れることのできない公演」「忘れることのできない一夜」―順安空港を出発する多くの参加者らが目頭を熱くし、統一への思いをより深めていく光景が二十日あまりの間、絶え間なく繰り広げられた。
キョレハナは今回の参観事業を組織しながら、数多くの奇跡を見せた。南側状況室にはキョレハナの実務者とボランティアを含めた二十人余りが常駐し、メンバーは一日二時間以上眠ることができず、参観団を組織、教育し、あらゆる行政処理を行って飛行機を運行させた。また北側状況室に派遣された六人のメンバーは、南から来る数百人を一手に引き受けて彼らの参観日程を滞りのないよう、また、困難な状況の中で南の参観団を受け入れてくれた北に対して礼儀をつくせるよう、さまざまな仕事を一心不乱にこなした。北の案内員らも状況は同じだった。多いときは千人に達する人たちが毎日交代でピョンヤンを訪れ、数十人の案内員らがバスに同行して参観団と語り合うなど、忙しく駆け回っていた。分断六十年の間、南と北の間にかもし出された異質な情緒と文化がどうしてなくなるだろうか。お互いの違いを理解し、尊重し、秩序をもって参観事業を進めていくなか、キョレハナのメンバーらは一方で感激し喜びながらも、他方では何らかの突発事態はないだろうかと常に緊張を解くことができなかった。キョレハナの常勤者らと地域の部門別団体の活動家らが、さらには南と北が一つの心でこの事業を進めて南北のみんなから大きな信頼を受けたことが、キョレハナとして最も大きな成果といえるだろう。大きな歴史的偉業を成就したということ、その過程で孝道の日を定めて活動家らの良心の参観事業を行った日もあり、常に実務を担当するだけで訪北は考えることさえできなかった多くの活動家たちに参観の機会を全面的に保障したことは、つね日ごろ負い目のように感じていた同志らに対する答えにもなったという点で、小さい自負心となった。
今回の過程を通してキョレハナが大きく成長したのは事実だ。南であれ北であれ、今はキョレハナを知らない人はおらず、社会的信用も大いに高まった。キョレハナは、私たちを信じてこの事業を任せてくれた北と南のすべての団体、地域、部門の統一人士とともに、これからも民族的大義に忠実なキョレハナとして進みつづけるため、こん身の力をつくすことを約束する。