【焦点】国内市民団体 反戦叫び抗議行動
ライス長官アジア歴訪
二十七日から北京で十三か月ぶりに再開される六者協議を前に、ライス米国務長官が九日から韓中日などアジア諸国を歴訪し、六者協議に向けた最後の詰めを行った模様だ。
ライス国務長官は八日、歴訪に向かう機内で記者団に対して、北朝鮮を主権国家とみなしており、攻撃・侵略する意図はないと述べたうえで、六者協議の再開にも期限を設けていないことを改めて強調した。ライス長官は、米政府が北朝鮮を攻撃・侵略する意図はないことを重ねて表明することに意義があると指摘し、「北朝鮮は国連加盟国でもあり、米国は北朝鮮を主権国家と考えている」と述べた。
反面、ライス長官は各国歴訪中、「北朝鮮は核の放棄という戦略的な決断を下すべきだ」とも表明しており、米国が昨年六月の六者協議で提案した内容を変更する考えのないことを明らかにした。
十三日に韓国を訪問したライス長官は青瓦台(大統領府)を訪ね、盧武鉉大統領と会談した。ライス長官は席上、「南北関係が韓国の望む速度と条件に沿って漸進的に発展し、朝鮮半島に民主主義と平和、繁栄が定着することを願う」と表明。これに対して、盧大統領は「北朝鮮の態度と相互信頼が蓄積されれば、北の核問題だけでなく、朝鮮半島状況に楽観的な展望が可能だろう」と語った。
ライス長官はこの日、ソウル市内で潘基文外交通商部長官と共同記者会見し、北朝鮮が核放棄すれば韓国が電力を直接供給する提案について「肯定的で、進歩的な提案だ」と評価した。またライス長官は「北朝鮮が六者協議への復帰を肯定的に打ち出し、また朝鮮半島非核化に同意したことに非常に関心がある」と述べた。
これに先立って、ライス長官は十日に中国を訪問し、胡錦濤国家主席らと会談したほか、十二日には訪日し、小泉首相や町村外相と会談した。
一方、ライス長官の訪中を受けて、中国の唐カセン国務委員が十三日、訪朝して金正日国防委員長と会談し、六者協議について論議した。金国防委員長は「朝鮮半島非核化の実現は朝鮮側の努力目標だ」と述べたうえで、「六者協議の枠組みが、非核化実現のための重要な作業の場となることを希望する」と表明した。
ライス長官の訪韓に合わせて、統一連帯や民衆連帯の代表らがソウル市内の米大使館前で対北戦争策動の中止を求める抗議行動を行った。米国が本当に「六者協議の実質的な進展」を望むならば、何よりも対北敵視政策の放棄が先決であろう。