【主張】
いまに生きる7・4精神
歴史的な七・四南北共同声明が発表されてから、三十三年目を迎えた。いうまでもなく、七・四南北共同声明は祖国の統一を自主、平和、民族大団結の三大原則に基づいて実現することを全民族の前で明らかにした。七・四南北共同声明を歓迎する声は南北にとどまらず、祖国統一を渇望していた海外同胞の間でも歓呼の声で迎えられた。日本では民団と総連合同で七・四南北共同声明を支持する同胞集会などが各地で開かれ、統一機運が大きく高まった。
七・四南北共同声明がこのように全民族的な支持を得たのは、対立状況にあった南北関係を根本的に打開し、祖国を統一へと導くうえでの基本的な内容を備えていたからである。自主、平和、民族大団結の三大原則は、祖国統一を願う民族の一員であれば、だれもが理解し、受容し、実践することの可能な基本理念であり、年月を経ても色あせることのない普遍的な理念である。
そして、この七・四南北共同声明の精神を継承発展させて結実したのが、二〇〇〇年に発表された六・一五南北共同宣言である。
六・一五南北共同宣言はその第一項で「南と北は国の統一問題を、その主人であるわが民族同士で互いに力を合わせ、自主的に解決していくことにした」とし、自主について明確に述べた。つまり「わが民族同士」の理念である。民族自主は民族の尊厳と繁栄、統一に直結する民族の生命線だ。民族の自主権を守る闘いは、これを侵害し統一を妨害する反統一勢力に対する徹底した闘いと表裏の関係にある。この両面の闘い、反外勢民族自主闘争を貫徹することが祖国統一を実現するうえでの正道である。六・一五南北共同宣言は自主宣言である。
ブッシュ米政権の朝鮮半島に対する覇権政策が継続している現在、平和は民族の存立に直結する重要な問題であり、平和を守ることは私たち同胞にとって緊要な課題だ。六・一五南北共同宣言はその前文で、祖国の平和統一を強調した。また、「わが民族同士」の理念は、祖国の平和を脅かし戦争を引き起こそうとする外勢を、民族の自主力量で排撃することを訴えている。六・一五南北共同宣言は平和宣言である。
六・一五南北共同宣言は「(南と北は)諸般の分野での協力と交流を活性化させ、互いの信頼を固めていく」とした。民族的な大団結をなし遂げることができなければ、統一を実現することはできない。「わが民族同士」の理念は、すべての同胞に民族大団結の道にともに踏み出すことを訴えている。六・一五南北共同宣言は民族大団結宣言である。
七・四南北共同声明の自主、平和、民族大団結の三大原則は、六・一五南北共同宣言で「わが民族同士」の理念として大きく花開いた。そして、「わが民族同士」の理念を実現する具体的な方途は「民族共助」である。民族の利益を最優先する「民族共助」を多方面にわたり活発に実践することで、自主統一への大きな流れをつくりだそう。このことが、七・四南北共同声明の三大原則を現在と未来に生かす道である。