民族時報 第1062号(05.04.11)


【声明】

    日本の歴史わい曲に対する立場

 6・15共同宣言実践のための南北海外共同行事準備委員会

 二〇〇五年四月五日、日本のいわゆる「新しい歴史教科書をつくる会」が編集した「歴史わい曲」教科書の改訂版が日本の文部科学省の検定を通過した。

 「つくる会」の教科書は日帝の朝鮮侵略をはじめアジア侵略の事実を否定し、その実態を極度にわい曲している。教科書は日帝の露日戦争と清日戦争、「大東亜」戦争と太平洋戦争を「自衛戦争」または「防衛戦争」と美化し、さらには朝鮮に対する植民地統治が「近代化」を助けたとして帝国主義の侵略を合理化している。この教科書は、創氏改名や強制連行が自発的に行われたかのように記述しており、慰安婦の被害に関しては記述さえしていない。南京大虐殺に対しても事実上これを否定しており、はなはだしくは太平洋戦争の最大の被害者が日本人のごとく糊塗している。

 われわれは三月五日、金剛山で採択された特別決議文を通して「日本の軍国主義者らによる過去史わい曲は、七千万同胞はもちろんすべてのアジアの人々に加えられた苦痛の記憶に対する挑発であり、冒とく」であると規定し、こうした歴史わい曲と領土拡張に向けた野望は「北東アジアの平和と善隣関係を脅かす新たな侵略的行為と見なす」と警告したことがある。しかし日本の文部科学省はこうした警告を無視し、侵略の歴史を正当化する軍国主義の教科書を合法的な公教育教科書の一つとして認定するという反歴史的行為を犯した。

 さらに南と北の分断に対し、日帝植民地支配者らの責任は小さくない。したがって日帝の弊害は単純な過去史ではない。日本帝国主義は現在も七千万同胞に分断の苦痛を強要している。にもかかわらず、日本の軍国主義者らは自身の侵略行為を反省するどころか、自らが被害者となりすまし、南北の分断を悪用して再武装と軍国主義的膨張の口実としている。

 日本の右翼による歴史わい曲は平和憲法改悪と米日軍事同盟強化など、北東アジアでの覇権に向けた一連の軍事大国化構想の一環として、日本の市民を軍国主義者の妄想に動員するための用意周到な事前作業という点から北東アジアの平和な未来を脅かす重大な挑発行為である。

 しかし日本が提唱していた「大東亜共栄」の侵略的妄想がアジアの人々の反対と抵抗によって挫折したように、「普通の国家化」と「国際社会への寄与」を装った侵略的意図もまた挫折するだろう。日本の軍国主義者と政府は南北海外のわが民族構成員をはじめ、すべてのアジアの人々が日本の再武装と歴史わい曲を決して許さないということを肝に銘じなければならない。過去を反省し、古い野望から換骨奪胎しない限り日本は永久に戦犯国として残り続けるだろう。

 日本がアジア共同体の一員として認定され共存の対象として尊重されるためには、過去の侵略行為を徹底的に反省し、謝罪しなければならない。日本政府は過去史わい曲を即刻中断し、北東アジア次元で歴史的真実を究明するための共同の努力に協調しなければならない。日本政府は北東アジアの葛藤をあおり、米国を背景に軍事的膨張を画策する一連の軍国主義的試みを中断しなければならない。われわれは、すべてのアジアの人々と連帯して日本の歴史わい曲と軍国主義的再武装を阻止するだろう。

 日本の良心的な平和勢力は軍国主義者と一部の為政者らの誤った行為を挫折させるため、自らの平和熱望と人類普遍の良心を実践すべきである。その第一歩はわい曲された歴史教科書を採択しないことから始まる。われわれは真実と正義に向かう日本市民の行動に積極的に連帯するだろう。

 日本の覇権主義的欲望を押さえ込むもっとも強力な力は、南と北が海外と団合を実現し、六・一五共同宣言が提示する平和統一の道に進むことで実現される。われわれは、自主、平和、民族大団結の精神を一貫して実現することで、軍国主義者のしゅん動を挫折させ、北東アジアの平和な未来を切り開くだろう。

 

 二〇〇五年四月五日

 六・一五共同宣言実践のための南北(北南)海外共同行事準備委員会


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