民族時報 第1049号(04.11.11)


【焦点】内外で憂慮 対テロ戦争継続を表明

    ブッシュ大統領が再選

 二日(現地時間)投票が行われた米大統領選挙で、共和党候補のブッシュ大統領が民主党候補のケリー上院議員を小差で破り再選された。選挙は「イラク戦争」の是非が最大争点となり、ベトナム戦争が争点となった六八年以来、初めて外交・安保政策が正面から論じられたこともあり、約六〇%の記録的な高投票率となった。

 ブッシュ候補は総数五百三十八人の大統領選挙人のうち二百七十四人を獲得(得票率五一%)し、ケリー氏は同二百五十二人(得票率四八%)の大接戦だった。つまり、「ブッシュの戦争」を厳しく批判したケリー氏の善戦は、米国世論が二分していることを示しており、再選後も引き続きブッシュ政権の最大の懸案であることに変わりはない。

 一方、大統領選挙と同時に行われた上下院選挙でも、ブッシュ政権を支える共和党が両院で過半数を維持しただけでなく、勢力を拡大した。上院(定数百)は共和五十五、民主四十四、無所属一で、改選前の伯仲状態(共和五十一、民主四十八)から大きく変化した。下院(定数四百三十五)は共和二百三十一、民主二百で、共和党は改選前より四議席増やした。

 こうした状況を背景に、ブッシュ氏は三日(同)、ワシントン市内で勝利演説を行い国内の融合に努めるとしながらも、「わが軍は敵に正義を下し、米国に栄誉をもたらした。この国は自分たちを守り、人類すべての自由に貢献した。われわれは優れた同盟国とともに、テロに対するこの戦争を国力のあらゆる資源を注いで戦う」と述べ、従来の「対テロ戦争、先制攻撃戦略」を継続することを明らかにし、内外の世論を憂慮させている。

 韓国内では、ブッシュとケリーの対朝鮮半島政策に大きな違いを見い出せないため、問題は米国が韓国と朝鮮半島に及ぼす悪影響を縮小するのは、全的に民族の主体的な力にかかっているとの評価が大勢を占めている。しかし、ブッシュ大統領の再選が及ぼす悪影響も無視できない。

 民主労働党の権永吉議員はブッシュ再選について「われわれの状況は非常に困難になる」とし、@「北朝鮮人権法」によって朝米関係が現在と比較にならないほどに悪化し、戦争の危機が高まるAイラク情勢も一層ベトナム化し悪化する、と指摘した。権議員はそうした状況で「今こそ韓国が独自的な主張をしなければならない」とし、「朝米関係の悪化を遮断し対話と協力で問題を解決するよう米国に強いメッセージを伝達しなければならない」と明らかにした。またイラク派兵問題も全面的に再検討が必要だと主張した。

 統一連帯の金イギョン自主交流委員長は「ブッシュの当選で、朝鮮半島で戦争が起こる可能性を始め、諸般の条件が少し不利になった」と指摘し、「反戦平和運動をより一層熱心に行わなければならない」と述べた。


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