【トップ記事】金大中前大統領が「名誉回復」を明言
韓統連故国訪問事業が成功
在日韓国民主統一連合(韓統連)は金政夫議長を団長に、四十四年ぶりに故国訪問した郭東儀常任顧問をはじめ会員と、韓青、民主女性会、学生協の代表ら百四十七人で「韓統連故国訪問団」を構成して、十月十日から十二日まで韓国を訪問した。韓統連の故国訪問は昨年九月の「海外民主人士の故国訪問」事業に二十九人が臨時旅券で入国したのに続いて二度目だが、今回の故国訪問は韓統連単独の事業で規模も大きく、政府の正式旅券の発給を受けての訪問となり、昨年よりも一層発展した形で実現した。訪問団は国内の「韓統連故国訪問団歓迎委員会」(歓迎委員会、崔炳模常任代表)の盛大な歓迎を受けた。一行はソウルの四・一九墓地と光州の五・一八墓地を参拝し、それぞれ歓迎集会に参加してアンサンブル公演を行った。また訪問団のうち郭常任顧問、金議長ら中央幹部は金大中前大統領をはじめ政党、社会団体を表敬訪問した。国内では軍事政権によって「反国家団体」とされた韓統連が何の制限もなく故国訪問を果たし、名誉回復が実現したと評価されている。
仁川空港(写真を見る)
台風の影響で約二時間遅れて午後二時三十分に仁川空港に到着した郭常任顧問と金議長ら中央本部代表団は、待機していた崔常任代表、林鍾仁議員(ウリ党、国内歓迎委員会執行委員長)、権五憲・良心囚後援会長、羅昌淳・汎民連南側本部議長、呉宗烈・全国連合常任議長、姜a祚・遺家協会長、全サンボン・韓青議長をはじめ国内歓迎委員会の会員から花束を受け、熱烈な歓迎を受けた。金議長は盧武鉉大統領をはじめ関係当局、国内歓迎委員会に謝意を表するとともに、正式旅券で入国したことは「実質的な韓統連に対する名誉回復のあかし」との到着声明を発表した。
空港には日刊新聞やテレビ、ラジオ、雑誌、インターネット新聞など多くのマスコミがつめかけて取材合戦をくり広げ、一時騒然とした雰囲気になった。
ソウルでの行事
韓統連訪問団と国内歓迎委員会の一行は空港での歓迎式の後、バス四台に分乗してソウル市水踰洞の国立四・一九墓地に向かった。(写真を見る)。
四月革命会(黄建常任議長)の主宰で行われた参拝式で郭常任顧問は「日本で最初に四・一九革命支持の声明を堂々と発表したことを誇りに思っている」と述べ、四月の熱風を受けて大韓青年団を韓青へと発展的に改編したことにふれ、「英霊の遺志を継承して自主の国、統一祖国を実現するために闘う」とあいさつした。
参拝式を終えた訪問団と歓迎団一行は墓地と英霊の肖像写真を安置した奉安所を見学し、「四月の若き獅子」の歌を合唱した。
韓統連故国訪問団は、国内歓迎委員会がソウル市孝昌洞の白凡記念館で開いた歓迎式に参加した。歓迎式には千永世・民主労働党院内代表、ウリ党の柳基洪議員、李クァンチョル議員、故文益換牧師の夫人の朴容吉長老ら元老をはじめ、カン・スンギュ民主労総首席副委員長、白ジョンホ韓総連議長ら各界代表と会員ら約四百人が参加した。(写真を見る)
崔常任代表は歓迎のあいさつで「みなさんは故国への自由往来が確実に保障され、その名誉が回復した」と宣言したうえで、「これからもいつでも故国に来たい時に来てください」と述べた。
続いて羅昌淳・汎民連議長は「昨年の訪問は警戒心と緊張感が大きかったと記憶しているが、今回は気持ちをゆったりと持って祖国の空と大地と空気を感じてほしい」とあいさつした。
答礼あいさつに立った郭常任顧問は「異国で民族の良心を守って愛国の道を歩むことがもっとも尊い人生だと自負しながら堂々と歩んできた」と述べ、「韓統連、韓青、民主女性会、学生協の二世、三世らが日本に戻り、より力強く闘えるようにはげましてほしい」と語った。郭常任顧問はまた、六・一五共同宣言で南北関係が和解の道に進む一方で戦争の暗雲も垂れ込めていると指摘し、国内同胞とともに「祖国半島の平和と民族の安全と生命を守るために全力で闘う」との決意を明らかにし、来年を統一元年にするためにともに前進しようと訴えた。
歓迎行事の後、韓青代表団全員が参加する文化公演「祖国とともに!民族とともに!われらは統一一世代」と韓統連のアンサンブル「その日のために―分断時代から統一時代への在日同胞のメッセージ」の公演が行われた。参加者らは映像と律動、歌、民族楽器の演奏など多様なジャンルを駆使した公演を通じて表現された韓統連と在日同胞の苦難と闘いに涙し、惜しみない歓声と拍手で感動を表した。
光州での行事
故国訪問団は公式日程二日目の十一日、ソウルから光州へ移動して望月洞五・一八旧墓地と国立五・一八墓地を参拝して慰霊した。(写真を見る)
望月洞の旧墓地では五・一八記念財団の朴錫武理事長と呉宗烈・全国連合常任議長の案内で参拝し、李韓烈烈士、金南柱詩人らの墓地に祈りをささげた。とくに韓青盟員らは、民主と統一のために命をささげた同世代の烈士らに涙を流しながら哀悼の意を表した。
国立墓地に移動して、献花と黙とうをささげた訪問団は、墓地を訪れて慰霊し、犠牲者の肖像写真がある遺影奉安所を参拝して五・一八墓地をあとにした。
五・一八記念文化館で開かれた光州地域の歓迎行事には約三百人の光州市民が参加した。歓迎あいさつに立った朴理事長は「みなさん方の光州訪問は祖国の民主化のための同胞間の連帯を越え、民族の平和的統一を実現するための貴重な礎石となる」と述べた。
郭常任顧問は答礼あいさつで、光州民主化抗争が反独裁民主化闘争から反外勢民族自主闘争へと一段階引き上げたことを高く評価した。また「来年を統一元年にするために国家保安法の撤廃は必須課題だと」述べ、「六・一五共同宣言の旗を高く掲げて前進しよう」と訴えた。
歓迎式後、韓青と韓統連によるアンサンブル公演が行われ、最後に金政夫議長がまとめのあいさつをした。
故国訪問団は三日目の十二日午前、宿舎の無等パークホテルで解団式を行い、公式日程を終えた。