民族時報 第1045号(04.09.21)


【投稿】同胞と接する解放感/自分の可能性広げたい

    韓青大阪本部の常勤になって

 

金麻紀(韓青大阪府本部)

 わたしは、九月一日付で在日韓国青年同盟(韓青)大阪府本部の常勤になりました。

 在日同胞密集地域の生野で生まれ育ったわたしは、特に在日韓国人であることを意識することもなく過ごしてきました。ただ、高校生の時に、自分は話す言葉も日本語で、名前も日本名で、肌に染み付いた文化も日本文化なのに、なぜ日本人ではないのだろうと悩んだことがありました。しかし、そんなわたしが五年半前に韓青と出会い、水曜日のウリマル学習や金曜日の歴史学習会などを通して、初めて在日同胞が置かれている社会状況や朝鮮民族を取り巻く問題などを知るようになりました。知ることによって、また、同胞と触れ合うことによって、わたしは自分の中でどんどん解放されていくのを感じました。わたしは韓青で在日韓国人としてのアイデンティティーを育み、社会に存在する不条理に対して関心を持つようになり、社会的に弱者と言われる側の視点で物事を見るようになりました。

 わたしが常勤になろうと決心したのは、七月に参加した光州の五・一八記念財団主催の「海外同胞子女招請民主主義踏査」というプログラムで、韓国のさまざまな史跡地を訪れたのがきっかけでした。初めて訪れた板門店で、分断の愚かさ、悲しさ、みにくさを目の当たりにし、五・一八民衆抗争や麗水軍人抗争の史跡地で民主化に対する思いにふれ、大国の論理や権力によって人生をほんろうされた人びとの歴史を肌で感じ、自分のこれからの生き方を考えさせられました。わたしたち在日同胞も、植民地支配や分断によって意識的・無意識的にかかわらず、人生をほんろうさせられています。そんな在日同胞社会に根ざし、自分自身、そして隣にいる仲間、ひいては民族全体が解放されるよう自分にできることを探し続けたいと思ったのです。まだまだ未熟者ですが、自分の可能性を最大限に広げ、成長していけるように頑張っていきたいと思います。


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