民族時報 第1045号(04.09.21)


【企画】

    韓統連故国訪問団の成功に向けて(上)

青年同士の交流を積極的に

 

李政秀(韓青中央委員長) 

 韓統連の故国訪問には韓青からも約六十人の青年が参加する。

 現在の在日同胞の深刻な同化・帰化状況の根本には、日本政府の差別・抑圧政策があることはいうまでもないが、韓国政府の棄民政策が、在日同胞青年の祖国離れ、民族離れに一層の拍車をかけた。こうした本国政府のあり方に批判的な在日同胞団体に対して歴代独裁政権は、「反国家団体・利敵団体」との汚名を着せ、祖国自由往来という基本的権利を長年にわたって奪い続けてきた。その結果、在日同胞青年はますます祖国の同胞らと分断されてしまい、民族的矜持や祖国愛と民族愛を育む機会を奪われてきた。

 それゆえ、今回の韓青盟員らの故国訪問の意味はきわめて大きい。韓青が自主・民主・統一のための闘いの過程で出会った本国の青年らは、昨年の故国訪問時にとても暖かく迎えてくれた。プンムルが好きで地域のサークルに参加し始め、その過程で社会変革に目覚めたという二十代の国内青年らの姿は、韓青に集う青年とまったく一緒だった。

 「韓青盟員は、この青年らと必ず出会わなければならない」と思い、その光景を思い浮かべたとき、涙が出そうになった。青年同士の相互訪問と交流を深めていけば、韓青に集う青年は、もっと祖国や民族を身近に感じることができるだろう。そしてそのことを地域の同胞青年たちに活き活きと伝えることで、在日同胞青年の民族的矜持や民族自主意識は健全に育まれていくはずだ。

 韓国の民主化運動史跡への訪問、青年同士の交流・討論と共同事業の開催。各種講習会を本国の青年とともに韓国で開くことなど。これらが決して夢ではなく現実の可能性として、大きく切り開かれているのである。今回の訪韓を、是非ともそれらの担保となるようなものとしたい。

 

誇らしいわが代表団の姿

 

金知栄(民主女性会会長)

 秋夕(旧暦の八月十五日)を契機に実施する韓統連故国訪問団に、女性会も代表団の一員として参加する。

 祖国と民族の輝く未来を思い、異国で苦難をものともせずに実践してきた自主・民主・統一運動が、正当に評価されるどころか罪人扱いを受け、故国への往来が自由ではなかった三十年。弾圧を甘受し、山河が何度も変わった長年の忍苦の歳月を、揺るぎない信念で送ってきたがゆえに、名誉回復の意味をもつ今回の故国訪問の意義は格別だ。その間、試練に耐え切れず途中で運動を放棄して、私たちを嘆かせた人もいたし、運動の成果をその目で確認して、その喜びを体験できぬまま病魔に犯されてこの世を去った方々も多い。故郷の両親の臨終を見守ることができず、悔し涙を流すしかなかった痛みも経験した。

 歴代政権が分断固定と政権維持のための不純な意図で作った国家保安法という悪法に、私たちは縛られていた。しかし、私たちはたくましかった。私たちは屈しなかった。私たちは勝利した。だから祖国と民族を愛する純粋な心を持ったわが代表団は、あまりにも誇らしい。

 女性会の会員は、四月革命に触発されて創立された韓青で祖国愛と民族愛を学び、韓国語を習得した二世がほとんどだ。故国訪問の日程に組まれている水踰里の四月革命墓地への訪問には感慨が大きいだろう。そして光州抗争の烈士たちがまつられた五・一八墓地への訪問は、私たちの決意を一層固めるものになるのは間違いない。

 韓統連の故国訪問のけん引車になってくれた国内人士のみなさんに、熱い感謝と敬意を表したい。  


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