【記事8】排外主義問題テーマにシンポ
KMJ夏期セミナー
(社)大阪国際理解教育研究センター(KMJ・鄭早苗理事長)は七月二十四日、市内のアピオ大阪で第十八回KMJ研究夏期セミナーを開いた。
セミナーでは、仲尾宏氏(京都造形芸術大学名誉教授)が「朝鮮半島と日本―日本人の『神国』意識と脱亜意識」との基調講演をした。続いて記録映画「海女のリャンさん」が上映された。映画は植民地時代と分断時代を生き抜いた在日朝鮮人女性の人生と、日本・韓国・北朝鮮に離散を余儀なくされた子どもらとの再会を通して、国家の対立がもたらす悲劇と家族の絆の大切さを深く考えさせた。
シンポジウムの「民族排外主義に抗う在日―各世代の活動現場から―」は、歴史を伝える現場から一世の徐元洙氏、在日高齢者福祉の現場から二世の鄭禧淳氏、民族教育の現場から三世の金剛志氏がパネリストとして参加し、KMJ理事の河東吉氏の進行で、排外主義が根強く残るなかで在日コリアンの人権が保障される社会をどのように構築していくかについて討論がした。
この日、KMJが創立二十周年を期して毎年発刊することにした『在日コリアン人権白書二〇〇三年度版』が紹介された。