【トップ】ソウルに30万、全国で40万人が参加
国民が「弾劾無効」で勝利宣言
八七年「六月抗争」以来の広がり、参加―「国民の意思は決まった」弾劾案撤回を
盧武鉉大統領に対する弾劾訴追案可決の無効を叫ぶ市民らは三月二十日、ソウル市内で「弾劾無効と民主守護のための百万人大会」を開き、三十万人が太平路を埋めた。八七年の六月民主抗争以来の大規模集会。大会は国内四十一か所と日本や米国など世界六か国でも行われ、合わせて五十万人が参加した。主催した「弾劾無効と腐敗政治清算のための汎国民行動」(汎国民行動)は三月二十七日にも大規模大会を開いたが、市民らは弾劾無効に「すでに結果が出た」と見ており、焦点は国会での「弾劾訴追案取り下げ」決議に移っている。(関連記事は別掲)
ソウル中心部の太平路を何百メートルにわたって埋め尽くした市民らは、文化公演を中心に平和的に大会を進めながら、手に手に「弾劾無効」「民主守護」のカードとロウソクを持ち、弾劾無効に決着をつけようと気勢をあげた。
大会は一部「国民が主人だ」、二部「皆でつくる民主主義」、三部「大韓民国は民主共和国だ」の構成で六時間近くにわたって進められ、演説などの合間に二十数人の有名な歌手やロックバンド、芸能人、映画俳優らが次々と歌や踊りで弾劾無効を訴えた。
大会では、ソウル市在住のチョン・スグンさんの家族四人が「国民に送る手紙」を朗読し、「国民の名において弾劾無効を宣言する」としたうえで、「ハンナラ党と民主党は国民に謝罪して弾劾を撤回」するよう要求するなど、「国民の勝利」を高々と宣言した。
弾劾無効の主張は海外でも行われた。日本では同日、韓統連や韓青、民主女性会などが東京・日比谷野外大音楽堂で開かれたイラク侵略戦争一周年反戦集会に参加し、弾劾無効・民主守護のビラをまくなど、日本各地で集会参加とビラ配布を行った。また米国やオーストラリアなどでも大会が開かれた。
弾劾無効・民主守護のキャンドルデモは、弾劾可決直後の十万人集会から連日行われていたが、二十日に三十万人が参加したのは、「六月民主抗争」で民主主義を獲得したにもかかわらず、ハンナラ党や民主党など親米守旧保守勢力が自らの腐敗を棚に上げて、国民が直接選出した大統領を弾劾したことへの怒りだ。
事実、十三日と二十日の大会は「第二の六月革命」と呼ばれているが、守旧保守勢力を議会から追い出して真の民主化を達成しようとの各界の動きは、六月抗争以来の高まりを見せている。十五日からの動きをみると、キャンドルデモが全国の市・郡まで組織され、「民主化のための全国教授協議会」のほか、保守色の強い韓国芸術文化団体総連合会、仏教やカトリック、プロテスタントなどの宗教界、学生、労働者、農民へと急速に広がっている。
ハンナラ党と民主党は可決以降、国民の批判を受けて支持率を急激に下げており、党内からも党執行部への批判が出るなど、「弾劾案の取り下げ」主張が出て紛糾している。汎国民行動も、弾劾政局の政治的解決のためにハンナラ党、民主党、自民連の野党三党に対し、弾劾訴追案を取り下げる実質的な「降伏宣言」を要求するとしている。