在日韓国民主統一連合

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黄英治
『記憶の火葬
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韓統連 最新情報2010.03.01

更 新 日:2010年03月03日(水)

最新号 第1176号を掲載しました

[Japanese] [Korean]

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 NAME  中央本部    DATE  2010.03.03 - 14:50
韓統連第12期中央委員会開く(10.03.01)

 名古屋で 韓青結成50周年事業に全力を 団結して方針完遂へ

1176-14.jpg 今年、「韓国併合」百年、六・一五共同宣言十周年、韓青結成五十周年の重要な節目の年を迎えて、韓統連(孫亨根議長)は二月十四日、名古屋市内の愛知県青年会館で第十二期第一次中央委員会を開き、〇九年度運動総括案を確認するとともに、一〇年度運動方針案を活発な議論を経て採択した。中央委員会の後、参加者らは団結の集いを開き、統一と団結した力を発揮して今年の運動方針を全力で遂行していく決意を共有した。(関連記事は三面

 孫議長はあいさつを通して、「『韓国併合』百年を迎えて、韓国の現状を見ると、自主権を回復して発揮できる状態と言えず、米国にいまだ従属した関係から抜け出せないでいる」と指摘した。そのうえで「これは、百年来の闘いが終わっていないことを意味する。民族の自主権をかち取ることが民族史の課題であり、固く団結した力でこの課題を完遂する闘いをスタートしよう」と述べ、運動方針案への支持と遂行を訴えた。

 金政夫常任顧問(「東湖記念研究所所長)は「目的を達成するためには、組織の統一と団結が最も重要だ。『韓国併合』百年を迎える今年こそ、組織の団結した力を発揮して自主・民主・統一の大門を必ず開こう」とあいさつした。

 中央委員会では、@総合事業「民生・民主・平和・統一のための百日間運動」A統一運動と六・一五共同宣言実践民族共同委員会など六項目の〇九年度運動総括案や一〇年度情勢展望を討論、確認した。続いて、@朝鮮半島の平和を実現し、朝日国交正常化を実現しようA反李明博闘争を強化し、六・一五共同宣言十周年を成功りに迎えようB韓統連に対する不当な弾圧をはね返し、完全な名誉回復を実現しようC韓青結成五十周年記念事業を成功させ、組織の位相を高めようD団結を固め、組織を強化・発展させよう――の五項目からなる一〇年度運動方針案の提案があり、中央委員らの活発で熱心な討論を経て力強い拍手で採択した。

 これを受けて、韓統連大阪本部の金隆司副代表、韓青中央本部の文世賢委員長、民主女性会東海本部の金喜子事務局長がそれぞれ決意表明し、運動方針を全面的に支持して四月革命五十周年記念事業、六・一五共同宣言十周年記念統一行事、韓青結成五十周年記念事業などに積極的に取り組み、成功させることを明らかにした。

 姜春根副議長の閉会あいさつの後、@朝鮮半島の平和を実現し、六・一五共同宣言十周年事業を成功させようA反李明博・反ハンナラ党闘争を強化し、韓統連の完全な名誉回復を実現しようB韓青結成五十周年記念事業を成功させよう――のスローガンを力強く唱和した。

 この後、団結の集いが開かれ、採択された運動方針に沿って団結した力で自主・民主・統一運動を力強く展開することを確認した。
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 NAME  中央本部    DATE  2010.03.03 - 14:48
【決意表明】韓統連中央委員会各代表の決意表明(10.03.01)

 必ず2010年を勝利の年に
 金隆司(韓統連大阪本部副代表)

 皆さん、今年、二〇一〇年は「韓国併合」百年の年になります。

 一九四五年、わが祖国は日本の植民地支配から解放されましたが、その後米国に軍事占領され、南北に分断されてしまいました。いまだに私たちの民族は真の解放を迎えていません。それは、私たち在日同胞も解放されていないということです。私たちは真の解放を求めて自主・民主・統一運動を実践しています。

 皆さん、今年、二〇一〇年は四月革命五十周年の年になります。

 一九六〇年の四月革命当時は、多くの同胞や日本人の関心を呼び、各地でさまざまな集会も行われました。しかし今、この日本で四月革命精神を継承し活動を続けている団体は、私たち以外にあるでしょうか。同窓会ならあるかもしれません。でも運動体はないでしょう。

 皆さん、今年は、六・一五共同宣言十周年になります。

 六・一五共同宣言は、統一を願う多くの民衆の願いが、特に九〇年代の南北海外の民間統一運動、汎民族大会を中心にした汎民連の運動が生み出したのです。汎民連日本地域本部の母体はいうまでもなく韓統連です。

 皆さんは、カナリアという鳥をごぞんじでしょう。澄んだ美しい声でさえずるあのカナリアです。炭鉱では、毒ガスの検知にカナリアを用いるといいます。カナリアはつねにさえずっていますが、異常発生に先駆けて鳴き声がやみます。つまり炭鉱夫は、危険の察知を目と耳で、カナリアで確認できるわけです。

 わたしは韓統連はカナリアだと思います。だれよりも早く同胞社会、民族の危機を察知し、同胞に知らせる役割を果たしてきましたし、今も果たしています。だから今、李明博政権は必死で韓統連を弾圧しています。

 皆さん、二〇一〇年は韓統連結成三十七年、韓青結成五十年、女性会結成二十四年の年です。二〇一〇年を勝利の年にしましょう。私たちは必ず勝ちます。祖国の統一は必ず実現します。統一は夢ではなく現実であることを強調しながら、わたしの決意表明とします。

 結成50周年、民族史の王道を
 文世賢(韓青中央本部委員長)

 今年、韓青は結成五十周年を迎えます。

 韓青の誕生は、在日韓国人青年の愛国心と正義感を原動力にして、米国に追従する韓国独裁政権の支配と干渉に反対し、自主と民主、統一を希求するし烈な闘争での決定的に重要な勝利でありました。

 韓青は、六〇年代の権益擁護運動と民団民主化闘争、七〇年代の反独裁民主化闘争、八〇年代の反外勢民族自主化闘争、九〇年代の三者連帯闘争と、正しく路線を発展させて闘うことで六・一五時代を導き、現在は六・一五時代の自主・民主・統一運動を最先頭で担っています。

 このように、韓青が民族史の王道を歩むことができたのは、同胞青年の不屈の闘争精神であったといえます。同時に、民団正常化有志懇談会(有懇)−民団自主守護委員会(自主委)・民族統一協議会(民統協)−韓国民主回復統一促進国民会議(韓民統)−在日韓国民主統一連合(韓統連)と連なる政治代表部の指導があったことも忘れてはなりません。

 そういった意味で、韓青は二〇一〇年度の全体運動方針の実践を通じて、今年を自主・民主・統一運動の正当性を力強く表現する年にしなければならないと考えます。

 韓青が歩んできた五十年の正当性を世界に広報することこそが、自主・民主・統一運動の強化につながり、韓国民主化や祖国統一を促進するものであると思います。また、日本の不当な「韓国併合」から百年の年に真の意味で韓日友好をも導けると確信します。

 私たちは、例年以上に大衆結集事業に力を注ぎ、同胞青年の大結集を図ると同時に、「韓青の若き獅子(しし)たち」をつくるために、組織内の学習作業を強化して幹部隊列を拡大し、そして何よりも、私たち自身が「韓青の若き獅子たち」となるために、一に実践、二に学習を繰り返す決意です。

 韓青結成五十周年という民族史の輝かしい晴れ舞台に、私たちが頼もしい「若き獅子たち」となって、堂々と立つことを約束しながら、韓青の決意表明とします。

 統一と団結の先頭に立つ
 金喜子(民主女性会東海本部事務局長)

 私たち民主女性会はきょう、韓統連中央委員会で採択された運動方針と朝鮮半島の平和の実現、韓国の民主化、六・一五共同宣言十周年の成功のために皆さんとともに歩んでいきたいと思います。民主女性会の基盤は韓青です。そして私たち皆、韓青出身者です。誇らしい闘争の歴史を持つ韓青五十周年行事の成功は、私たち皆の願いです。

 自主・民主・統一運動が勝利し、統一祖国が実現されるとき、在日同胞も民族的に自主的に生きる権利が保障されると思います。朝鮮半島の平和の実現と自主・民主・統一運動の勝利のために組織の統一と団結を固めるこの場に、同志の皆さんととともにいられることを誇らしく思っています。

 率直に言って、民主女性会東海本部のメンバーは多くはありません。活動内容も、韓統連、韓青とともに行っているのが現状です。しかし、自主・民主・統一の実現に向けた決意は、だれにも負けないくらい熱いと思っています。それは、皆さんと同じく私たちの祖国と同胞、これからの三世、四世の若者に対する愛が限りなく深いからです。

 正しい運動方向を提示する韓統連の会員団体として、民主女性会東海本部は家族的な雰囲気のなかで運動しています。統一と団結をなし遂げているからこそ、民主女性会東海本部は自主・民主・統一運動を強力に推進することができ、また活気にあふれて楽しく運動を展開することができるのです。

 組織が分裂すれば、いくら人数が多くても強い組織とは言えません。組織の生命は団結であり、団結には中心が必要です。韓統連を中心に、会員団体は固く団結しなければなりません。

 心からあふれる熱い愛を持って、お互いを思う愛があれば問題は解決すると思っています。民主女性会東海本部は、全国の皆さんに統一と団結を力のかぎり訴えます。民主女性会が一つになるように、全国がつながるように、韓統連がつながるように!

 民主女性会東海本部は、与えられた役割と使命をしっかり受け止めながら全力を尽くしていきます。
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 NAME  中央本部    DATE  2010.03.03 - 14:47
【主張】運動方針を全力で完遂しよう(10.03.01)
 韓統連は二月十四日、名古屋市内で第十二期第一回中央委員会を開き、二〇一〇年度運動方針を採択した。

 紆(う)余曲折を経てきた朝米関係は現在、停戦協定にかわる平和協定の締結や朝米国交正常化まで視野に入れながら進展しようとしている。これに伴い朝鮮半島を中心とする北東アジア情勢も大きく転換するだろう。平和協定が締結されて朝米国交正常化が実現すれば、朝鮮半島の非核化も現実化し、安定した平和状況が生まれるだろう。朝米関係の改善に伴い、懸案の朝日関係も動き出さざるをえない状況を迎える。

 今年は「韓国併合」百年という節目を迎える年でもある。過去の誤った歴史を清算し、祖国と日本との正しい関係を築くためにも、朝日関係が画期的に改善されなければならない。ピョンヤン宣言に基づき一日も早く国交正常化が実現するよう世論を喚起していくことだ。運動方針の第一項目として掲げた「朝鮮半島の平和を実現し、朝日国交正常化を実現しよう」はまさにこのことを意味しており、情勢を積極的に切り開き推し進めていこう。

 そして第二項目の運動方針「反李明博闘争を強化し、六・一五共同宣言十周年を成功りに迎えよう」も重要な課題である。李政権の反民主・反統一政策を完全に破たんさせ、民主と統一を取り戻し、南北関係を改善して六・一五時代を再び切り開いていかなければならない。今年は六・一五共同宣言発表から十周年を迎える。六・一五民族共同委員会はすでに、十周年記念行事を南北海外合同で政党・団体・各界人士を網羅して祖国の地で盛大に開催することを提起している。六・一五共同宣言の実践を通じて十周年行事を必ず成功させることで、統一運動における新たな局面をつくりだし、民族の悲願であり熱望である祖国統一を一日も早く実現しなければならない。韓統連も六・一五共同宣言の実践者として、また六・一五民族共同委員会の重要な一員として、成功のために全力を尽くすことが求められている。

 四月革命五十周年にあたる今年は、四月革命の喚声と熱気のなかで生まれた韓青が結成五十周年を迎える年だ。韓統連の組織と運動は四月革命と韓青にその源泉を求めることができる。韓青は自主・民主・統一運動の誇らしい先ぽう隊であり、民族的に生きようとする青年たちの出会いと学びの場であるとともに、祖国と在日同胞社会の将来の担い手を育てる場であるといえよう。韓統連は韓青結成五十周年事業を組織全体で取り組む最重要事業と位置づけ、立派に成功させるために全力を尽くす。

 こうした課題をしっかりと遂行し成果をあげるためには、何よりも組織の統一と団結が重要であり、統一と団結は三十七年にわたる韓統連の闘争伝統の礎(いしずえ)である。中央委員会で採択された運動方針を全体一丸となって完遂し、二〇一〇年を自主・民主・統一を実現するうえで歴史的な年としよう。
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 NAME  中央本部    DATE  2010.03.03 - 14:46
韓統連・会員団体関連(10.03.01)

  韓青第46回全国冬期講習会を開く

 北志賀高原 民族のすばらしさ共有

1176-10.jpg 在日韓国青年同盟(韓青、文世賢委員長)は、スノーフェスティバル二〇一〇(第四十六回韓青全国冬期講習会)を二月十九日から二十一日まで、長野県北志賀高原で開催した。組織結成五十周年の節目を迎える今年の講習会には、「韓青誕生五十年!祖国とともに!民族とともに!」をテーマに、各地から多くの同胞青年が参加した。

 初参加者が中心のAグループでは、趙吉春・愛知県本部委員長が「ともに民族的に生きよう!」をテーマに講演し、自分自身のルーツを見つめ、受け止めることこそ民族的に生きることにつながると強調した。盟員中心のBグループでは、文委員長が「私たちが民族的に生きることと朝鮮半島情勢」をテーマに講演し、民族的に生きることは民族の自主を築くことと直結していると訴えながら、この自主権が周辺情勢によって脅かされており、それを克服するための在日同胞青年の役割を訴えた。

 二日目の全体講演では、朴明哲・中央本部文教部長が「祖国とともに 民族とともに―韓青五十年と私たち」をテーマに講演した。朴部長は、民族的に生きることは民族的なものを正しく受け止めながら、同胞青年とともにこの社会構造に立ち向かうことであると訴えた。

 メイン企画の韓青文化マダンでは、「韓国併合百年」、「六・一五共同宣言十周年」、「光州民主抗争三十周年」そして「四月革命/韓青誕生五十周年」など二〇一〇年の契機性を活かして、東京(総合芸術)、神奈川(カヤグム)、愛知(プンムル)、三重(民謡)、京都(構成劇)、大阪(アンサンブル)、兵庫(サムルノリ)など各本部が創意工夫や情熱あふれる文化発表を披露し、参加者に大きな感動と民族文化のすばらしさを伝えた。

 閉会式で、文委員長は「私たちを取り巻く構造に打ち勝つことこそ、民族的に生きる道である」とし、今後の結成五十周年事業をはじめとした韓青活動での再会を呼びかけた。参加者らは各自の成果を確認しながら、再会を約束した。

  旧正月を祝う会開く

 愛知本部会員ら参加

 「東アジアの仲間とともに旧正月を祝う会」(祝う会)が二月十三日、名古屋市内で開かれた。  

祝う会は、民主党愛知県連代表の近藤昭一・衆議院議員の提唱で始まった。旧正月を期して、日本がアジアからどう見られているかを考え、アジアの仲間とともに祝い、相互理解を深めようとの趣旨だ。

 当日はアジア各国の駐名古屋総領事や大使らも参加し、「あけましておめでとう」を各国語で発声して新年を祝い、中国琵琶や大正琴の演奏、韓青によるサムルノリなど、アジアの多様な文化が披露された。参加者からは「来年はさらに趣向をこらした会にし、より多くの仲間と祝っていきたい」と抱負があった。

  日朝市民連帯・大阪4周年の集い

1176-7.jpg 韓統連大阪本部も参加する「日朝国交正常化の早期実現を求める市民連帯・大阪」(日朝市民連帯・大阪)が結成四周年を迎えて二月十七日、大阪市内で「今こそ日朝友好の輪を広げよう!日朝市民連帯・大阪4周年集会」を開いた。

 加来洋一郎共同代表は「今日の集会を通して、組織強化と幅広い運動を進めていきたい」とあいさつした。この後、北原守さん(福岡県日朝友好協会代表・元福岡県議会副議長)が「日朝友好促進の取り組み」と題して報告し、「外務省ペースではなく、国会議員が一人でも二人でも積極的に活動して、この難局を打破していかなければいけない」と語った。

 また同十四日、「対話で平和を!日朝関係を考える神戸ネットワーク」(日朝ネット)が神戸市内で拉致問題を考える講演会を開き、「北朝鮮による拉致被害者家族連絡会」の蓮池透元事務局長と、韓国問題研究所の康宗憲所長が講演した。


  兵庫本部講演会 

 終了後に新年会

1176-6.jpg 韓統連兵庫本部(尹元寿代表委員)は一月三十一日、神戸市内で情勢講演会を開いた。

 尹代表委員があいさつした後、韓統連中央本部の黄英治組織局長が「二〇一〇年の情勢展望と課題」をテーマに講演した。講演では@朝米対話局面への転換と平和協定締結の問題A六・一五共同宣言十周年の意義と課題B「韓国併合」百年、韓青結成五十周年などを契機に同胞同士の連帯や韓日連帯運動――など五項目について解説し、参加者らは熱心に討論した。講演を受けて、李俊一韓青兵庫県本部委員長が決意表明した。

 この後、新年会を開き、家族らも交えて親ぼくと交流を深めた。
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 NAME  中央本部    DATE  2010.03.03 - 14:43
【論説】世宗市問題―親李、親朴派の争い激化/【焦点】北朝鮮、平和協定締結を提案(10.03.01)

【論説】世宗市問題―親李、親朴派の争い激化

ハンナラ党内で全面対決/保守勢力に危機意識が拡散

 世宗市の問題をめぐって、ハンナラ党内の親李明博系(親李系)と親朴槿恵系(親朴系)の派閥間の葛藤が深刻だ。  

世宗市、何が問題か

1176-16.jpg 二〇〇二年当時、大統領候補の盧武鉉氏が、行政首都を忠清圏に移転するという公約を掲げて当選、その後、与野が合意して法律を制定し、行政首都の世宗市移転が推進された。首都圏に集中した既得権と人口過多を分散させようという意図からだった。その後、二〇〇七年の大統領選挙で李明博候補は、前政府が立案した世宗市の原案を推進すると明らかにした。しかし、大統領に当選後、彼は公約を破棄して原案を白紙化、修正を主張した。理由は、行政首都を移転すれば、行政の効率性が落ちるというものだった。李明博大統領の原案修正主張をめぐり、これを支持する親李系と原案固守を主張する親朴系が全面的に対立するようになった。

 親李系の主張は、国家の均衡発展および首都圏の過密解消、政府部署の移転にともなう非効率性の防止などのためには、原案修正が唯一の解決法だというのだ。親朴系は、李明博大統領とハンナラ党が大統領選挙と総選挙で世宗市建設を公約に掲げたため、修正案を撤回し、原案通りに推進しろというものだ。しかし、表面的な理由とは違い、その裏には次期大統領選挙に向けたハンナラ党候補選出と関連した政治的な利害得失の計算が複雑にからまっている。朴槿恵議員は、当時ハンナラ党の代表として世宗市関連法案に与党と合意して処理したため、忠清圏の票が優勢だ。

 親李系の修正案の突破意図は、盧武鉉政権の政策の名残を根絶して、朴槿恵勢力を切り捨てるための政治的意図があるといえる。

 親李・親朴系の争いは、この間、水面下で対じしていた李明博対朴槿恵の争いとして表面化している。李明博「ちゃんとした家庭は、強盗が来れば、けんかをしていてもやめて強盗を追い出す」、朴槿恵「家庭のある人が、心変わりして急に強盗になったら、どうするのか」といった具合だ。李大統領は十二日、「党が中心になって結論を出せ」と指示し、修正案を強力に推進する意向を明らかにした。

 また、国家情報院と文化体育観光部、行政都市建設庁など、政府機関を動員して修正案を広報する印刷物を無差別に配布するなど、権力乱用は国民の非難の対象になっている。一方、親李系は、首都分割は国家の安全に直結するので、世宗市修正問題を国民投票にかけようという主張もしている。背景には、世宗市修正問題が、六月の地方選挙でマイナス材料となりうるということと、修正案関連法が国会の表決手続きを通過するのが難しいという判断からだ。しかし、国民投票は違憲素地があるだけでなく、再信任投票の性格を帯びるため、選挙で負ける場合、李政権がレイムダックに陥る危険性も含んでいる。

 世宗市責任は李明博三八・三%

 ハンナラ党は議員総会を開き、世宗市論議に着手した。親李側は三月初まで論議を継続して修正案が国会に上程されれば、世宗市原案から修正案への党論変更のための賛否投票の手続きに着手する方針だ。だが、親朴系は、親李系が賛否投票に打って出る場合、議員総会に参加せず、常任委員会と本会議で世宗市修正案の否決のための行動に出て正面対決する姿勢だ。

 リアルメーターが二月四日、実施した国民世論調査で原案推進支持三七・二%、修正案支持三四・七%とあらわれた。東亜日報がコリアリサーチセンターに依頼した世論調査で、世宗市問題が解決しない最も大きな責任は李明博三八・三%、朴僅恵一〇・二%だ。

 一方、民主党、民主労働党、進歩新党、自由先進党、創造韓国党の野党五党と無所属の議員計百十三人は二月十六日、「世宗市修正案の疑惑究明のための国政調査」要求書を国会に提出した。行政中心複合都市の白紙化推進の過程であらわれた各種疑惑を明らかにするためである。国政調査対象は@国務総理任命を青瓦台が政略的に活用したという疑惑Aサムソンなど大企業の世宗市への投資誘致が修正案発表以前にすでに決定されたという論議B世宗市修正案の広報過程で提起された国情院など情報機関の動員、金品ばらまき疑惑などだ。

 李明博政権への支持率は四〇%台を維持しているが、三か月後に実施される六・二地方選挙、二〇一二年大統領選挙を前にした時点で、ハンナラ党の内紛は保守右派勢力を不安にしている。また進歩勢力に政権を奪われるかもしれないという危機感からだ。朝中東など右派言論が修正案放棄を促し出した。朝鮮日報は「百年の大計よりは二〇一二年の政権再創出に譲歩することが順序だ」と主張、党が分裂すれば、政権再創出もおぼつかなくなると警告している(金大中コラム、一月十八日)。中央日報(中央時評、一月十二日)は九五年の民自党分裂―金泳三大統領が金鍾泌追放―地方選挙で民自党が惨敗したことで、保守大連合勢力が沼に陥り、結局、金大中・金鍾泌連合と政権交替、十年間の民主党政権が続いたということを想起させ、李明博大統領が修正案を放棄することを要求している。再び、進歩陣営に政権を奪われてはならないという危機意識が作用しているということだ。

 政治的な利益を目的に内紛に没頭している保守勢力の分裂を、民主改革陣営が勝利する契機にしなければならないときだ。まず、六・二地方選挙で李明博政権を審判しなければならないだろう。

(金明姫記者)


【焦点】北朝鮮、平和協定締結を提案

 情勢転換へ理にかなう

 昨年十二月に行われたオバマ政権下で初の朝米公式協議の場で、北朝鮮(朝鮮民主主義人民共和国)側は、朝鮮戦争の停戦協定を平和協定に替える問題を提起した。米側はこれに対して、六者協議の枠内での協議は可能と応じ、協議への早期復帰の呼びかけたと報道された。

 こうした経過をふまえて、北朝鮮外務省は一月十一日、「朝鮮戦争勃発六十年になる今年、停戦協定を平和協定に替えるための会談を速やかに始めることを停戦協定の各当事国に提案」する声明を発表した。声明は、会談の形式について、「九・一九共同声明に明記されている通り、別途に行われることもでき、現在進行中の朝米会談のように朝鮮半島非核化のための六者協議の枠内で行うこともできる」とした。また、「制裁という差別と不信の障壁が除去されれば、六者協議そのものも直ちに開かれるだろう」と明らかにした。

 これは北朝鮮がこう着状態にある朝鮮半島の非核化と、南北関係および朝米、朝日関係の改善と正常化のために、新たなアプローチをしたものと評価されている。

 実際、朝鮮戦争はいまだに終結しておらず、停戦状態が半世紀を超えている。停戦状態とは一時的な発砲停止状態に過ぎず、法的には戦争状態である。戦争状態をそのままにして、信頼に基づく交渉と合意の履行は不可能だ。それは、一九九〇年代初めからの朝鮮半島の核問題をめぐる朝米交渉の妥結と破たん、戦争の危機の反復の歴史を見れば明らかだ。

 したがって、北朝鮮が「朝鮮戦争を終戦させ、停戦協定を平和協定に替えることができれば、この地域に平和と安定をもたらし、各国間の敵対的な関係を清算して友好関係を樹立し、南北の統一を促進することになる」と主張するのは、理にかなっているといえる。

 しかし、これに対して韓国と日本は拒否の姿勢を示した。二月十六日の韓日外相会談で両外相は、「まず六者協議の再開が必要で、制裁解除は認められない」との認識で一致したと明らかにした。

 〇七年の南北首脳会談で合意し発表された十・四宣言は、第四項目で「南と北は、現在の休戦体制を終息させ、恒久的な平和体制を構築していくべきだということに認識をともにし、これに直接関連した三者または四者首脳が朝鮮半島地域で対面し、終戦を宣言する問題を推進するために協力していくことにした」としている。

 日本政府はともかく、李明博政権は、この民族の合意を固守し、履行する立場に立つべきだ。そうすれば、朝鮮半島情勢は大きく転換することはまちがいない。
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2007年6月刊

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黄英治(ファンヨンチ)
記憶の火葬
在日を生きる―いまは、かつての〈戦前〉の地で

かつての宗主国・日本の地で、旧植民地人である朝鮮人が生きるとはどういうことか――在日一世の父の死に臨み、その苦難の半生に思いを重ねつつ自己の存在をみつめた「労働者文学賞」受賞の表題小説のほか、日本社会に根を張り続ける民族差別の実態をリアルな生活実感から問うエッセイ、書評等を収録する。

四六判上製 286頁
定価 2800円+税
ISBN978-4-87714-370-1
                        

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